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外貨両替事業の始め方:企業が知っておきたい導入手順と成功の秘訣

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外貨両替事業は、外国人観光客の増加やインバウンド需要の拡大に伴い、今後ますます注目される分野です。

企業がこの事業を始めるには、事前の市場調査や事業計画の策定、必要な機器やシステムの導入など、いくつかのステップが必要です。

本記事では、外貨両替事業の基本的な始め方から、成功のための重要なポイントまでを徹底解説します。これから新たに外貨両替事業を立ち上げたいと考えている企業の担当者必見の内容です。

外貨両替事業とは?

外貨両替事業とは、日本円を外貨にまたは外貨を日本円に交換するサービスを提供する事業です。このサービスは、観光客やビジネス出張者が日本国内で利用するほか、海外と取引をする企業の経理や総務部門においても重要な役割を果たします。

外貨両替事業は、特にインバウンド需要の高まりを背景に需要が増しており、事業拡大の可能性が高い分野といえます。

事業拡大の背景

外貨両替事業が注目される背景には、近年のインバウンド需要の拡大が大きく影響しています。 日本政府は観光業の活性化を目指しており、外国人観光客の数は増加傾向にあります。 また、国際会議やビジネス目的で日本を訪れる訪日外国人も増加しており、外貨両替を必要とする機会が増えてきています。

外国人観光客の増加

観光庁によると、日本を訪れる外国人観光客の数は毎年増加傾向にあります。 観光客が日本で現地通貨を必要とする場面は多く、空港や観光地での外貨両替の需要が高まっています。

ビジネス渡航者の増加

日本国内での国際会議の開催や、海外企業の日本進出により、ビジネス渡航者も増加しています。 こうしたビジネス渡航者は、出張中の支払いや日常的な経費を円滑に処理するために、外貨両替サービスを必要とする場面が多くあります。

外貨両替事業のメリットとデメリット

外貨両替事業は、観光業やビジネス出張者が増加する中で安定した需要を見込める成長分野です。 しかし、導入にはメリットだけでなく考慮すべき課題も存在します。以下に、外貨両替事業のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

外貨両替事業のメリット

安定した収益が期待できる

外貨両替事業は、観光地や国際空港、ビジネス地区などで安定的に収益を上げやすい業態です。 特に訪日外国人が増加している中で、観光や出張の際に必ず必要とされるサービスとして安定した需要が期待できます。

初期投資が比較的低く抑えられる

外貨両替事業は、設備投資が少なく、運営コストも比較的低いため、新規事業としても始めやすい点が魅力です。 特に、トラベレックスのような外国紙幣の卸売りをしている外貨両替事業者と提携することで、スムーズな運営を実現できます。

多言語対応で訪日外国人にサービスを提供可能

外貨両替事業を通じて、訪日外国人に便利なサービスを提供することができます。 特に、多言語対応の外貨両替機を設置することで、外国人観光客に対応できるだけでなく、リピーターの獲得にもつながります。

地域経済や観光事業の活性化に貢献できる

外貨両替サービスは、地域の観光地やビジネスエリアに設置することで、地域経済の活性化にも寄与します。 観光施設や宿泊施設と連携し、利用者の利便性を高めることにより、地域全体の収益向上が期待できます。

外貨両替事業のデメリット

為替リスクへの対応

外貨両替事業は、為替の変動によるリスクが常に伴います。 レートの変動が激しい場合、事前に設定したレートが実際のレートよりも不利になることがあり、収益が圧迫される可能性があります。

立地条件に依存した収益構造

外貨両替の需要は、観光地や国際空港、ホテルの近隣などに集中しやすいため、設置場所が限られることがデメリットとなります。 立地によっては顧客数が限られるため、事前の市場調査が重要です。

競争の激化

外貨両替市場は、国内外の両替サービスやオンライン銀行が参入しているため、競争が激化しています。 特に空港や主要観光地では、同業他社との競争が顕著で、手数料やサービスの差別化が求められます。

セキュリティ対策が必要

外貨を扱うため、外貨両替所は強固なセキュリティ対策が求められます。 万が一の盗難や不正行為を防止するための監視カメラやセキュリティ設備、さらに適切なスタッフ教育が不可欠です。

外貨両替事業を始めるための準備

外貨両替事業を新たに始める企業にとって、しっかりとした準備が成功の鍵となります。 本章では、事業を円滑に進めるために必要な「市場調査とニーズの把握」と「事業計画と目標設定」について詳しく解説します。

市場調査とニーズの把握

まず、外貨両替事業を開始する前に、市場調査を行うことが重要です。 現在、日本国内では外国人観光客の増加が見込まれ、インバウンド需要が引き続き拡大しています。観光庁によると、訪日外国人観光客数は年々増加しており、特に東京や大阪といった都市部では外貨両替の需要が顕著です。また、地方都市でも観光地における外貨両替のニーズが高まっています。

市場調査の方法としては、観光客の動向データやインバウンド消費の統計を活用し、どの地域でどの程度の両替需要があるのかを明確にします。 また、既存の外貨両替業者のサービス内容や料金体系を調査し、どのようなサービスが求められているのかを理解することが重要です。

こうした情報は、日本国内の外国人観光客のニーズを把握し、競争力のある価格設定やサービス内容を検討するための指針となります。

事業計画と目標設定

次に、事業計画と目標設定を行います。 外貨両替事業は特に初期コストがかかるため、明確な計画が必要です。事業計画には、初期費用、運営コスト、収益目標、必要なスタッフ数、営業時間などの詳細を盛り込むと良いでしょう。 また、利用者の安全を確保するため、適切なセキュリティ対策も計画に組み込みます。

最近のDX白書にあるように、デジタルツールを活用した効率的な運営が企業の競争力を高める手段として注目されています。外貨両替業務においても、デジタル技術を導入することで顧客満足度を向上させ、収益性の向上が期待できます。

加えて、どのような顧客層をターゲットにするかを明確にし、そのニーズに応じたサービスを提供することが成功の鍵となります。例えば、観光客が多い場所では迅速な両替対応が重要ですが、ビジネス客が多い地域では安全性や信頼性が重視されます。

以上の準備を行い、外貨両替事業を円滑に開始するための土台を固めましょう。

外貨両替事業の始め方3ステップ

外貨両替事業を新規に始めるには、基本的な設備の準備や、適切な設置場所の確保などが必要です。またマネー・ローンダリング防止のための対応等が求められます。
以下に、事業の立ち上げに必要な3つのステップを解説します。

外貨両替機やシステムの選定

外貨両替機やシステムの選定は、事業の運営効率と顧客満足度に直結する重要なポイントです。 近年、操作性の高い自動両替機が市場に登場しており、対面サービスに比べて省力化できるため、業務の効率化にも役立ちます。
導入する機器の選定にあたっては、処理速度や取扱い通貨の種類、メンテナンスの手軽さも考慮しましょう。

法令順守と許認可について

外為法改正前の平成10年までは、両替業務を行う場合は大蔵大臣の認可が必要でした。しかし現在は認可の必要なく、自由に外貨両替事業を開始することが出来ます。
ただし、令和4年の外為法改正により、両替業者は経済制裁違反リスクへの対応とマネロン防止のための対応などが求められることになりました。両替業者は、1か月の取引合計額が100万円を超える場合に、外為法に基づき取引報告をしなければなりません。遵守基準の違反があった場合は、財務省による指導・助言、勧告、命令といった制度があり、命令に違反した場合には6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金の対象となります。

事業開始前には、専門家に相談することも推奨されます。

設置場所の選定と契約

設置場所は、外貨両替事業の成功を左右する重要な要素です。 顧客の利便性を最大限に考慮し、空港や観光地、商業施設といった人流の多い場所を選ぶと良いでしょう。

設置場所が決定したら、施設管理者と設置契約を締結し、契約内容に基づいて機器やシステムを設置します。 設置場所の選定は、ターゲットとなる顧客層に合わせて最適化することが、事業成功への第一歩となります。

成功するためのポイントとリスク管理

外貨両替事業を成功させるには、競争優位性を高める工夫と、リスク管理が重要です。 ここでは、他社との差別化や信頼性の確保につながるポイント、およびリスクを最小限にするための対応策について詳しく解説します。

競争優位性を高めるポイント

外貨両替事業での競争優位性を高めるには、まず顧客のニーズに応えるサービスを提供することが不可欠です。たとえば、取り扱う通貨の種類を多様にし、観光客がよく使用する通貨を中心にラインナップを揃えると良いでしょう。 

さらに、サービスの利便性を強化するために、立地条件も見直しましょう。 空港や観光地の付近に設置することで、訪日観光客のアクセスを容易にすることができます。 また、デジタル決済やQRコード決済など、利便性の高い支払い手段を取り入れることで、さらに競争力を高められます。

リスク管理とトラブル対応策

外貨両替事業においては、資金流動性や法的リスクなど、さまざまなリスクが存在します。 まず、資金面でのリスク管理として、適切なキャッシュフロー管理が重要です。 特に、複数の通貨を扱う場合、為替レートの変動が事業収益に影響を与える可能性があるため注意が必要です。

また、外国為替取引等取扱業者遵守基準への対応、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与の防止、外為法に基づく取引報告についての対応も必要です。適切な対応を怠ると罰則を受ける可能性があるため、定期的に法令を確認し、遵守する体制を整えましょう。

トラブル発生時には、迅速な対応が顧客の信頼を守る鍵となります。 例えば、両替機の故障やトラブルが発生した場合、速やかに修理対応ができる体制を構築しておくことが重要です。

まとめ

外貨両替事業は、訪日外国人観光客の増加とインバウンド需要の高まりにより、企業にとって新たな成長の可能性がある分野です。 成功するためには、事前の市場調査を通じた顧客ニーズの把握、明確な事業計画、そして迅速かつ信頼性の高いサービスを提供するためのシステムや機器の選定が重要です。

また、競争力を強化するために設置場所の選定やデジタル決済対応など、利用者にとって利便性の高い施策を取り入れることも成功への大きな一歩です。

さらに、事業運営においては、法的リスクやキャッシュフローの管理、トラブル発生時の迅速な対応など、リスク管理の徹底が欠かせません。

 

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