記事公開日
過去20年で海外旅行の支払い方法はどう変わった?現金・クレジットカード・キャッシュレスの歴史と今後

海外旅行の支払い方法は、この20年で大きく変化してきました。
かつては「現金を多めに持っていく」のが常識でしたが、現在ではクレジットカードやキャッシュレス決済を中心に、複数の支払い方法を使い分けるのが一般的になっています。
為替レートの変動、テクノロジーの進化、そして旅行スタイルの変化。
これらが重なり合い、「何で支払うか」そのものが、旅のコストや快適さを左右する時代になりました。
本記事では、2000年代から2020年代までの流れを振り返りながら、海外旅行の支払い方法がどのように変わってきたのかを整理します。
海外旅行の支払い方法は、この20年でどう変化してきたのか
この20年の変化を大きく分けると、次のようになります。
・2000年代:現金中心
・2010年代:クレジットカードの普及
・2020年代:キャッシュレス・支払い方法の多様化
この背景には、為替相場の動きだけでなく、セキュリティ技術の向上や決済インフラの整備、旅行者の意識変化があります。
2000年代|海外旅行=現金が基本だった時代
日本で両替してから出発するのが当たり前
2000年代前半まで、海外旅行といえば「日本である程度まとまった現金を両替してから出発する」というスタイルが主流でした。
当時は現地ATMの数も少なく、使い方も分かりにくかったため、現金不足は大きな不安要素だったのです。
クレジットカードは「予備」や「高額決済用」
クレジットカードはすでに存在していましたが、
・ホテル
・航空券
・高額な買い物
といった限定的な用途が中心でした。
日常的な支払いは現金、という認識が一般的だった時代です。
2010年代|クレジットカード利用が一気に広がった理由
ICチップ化とセキュリティ向上
2010年代に入り、クレジットカードのICチップ化が進んだことで、不正利用への不安が大きく軽減されました。
これにより、海外でカードを使うことへの心理的ハードルが下がっていきます。
為替レートを意識する旅行者が増えた
インターネットやスマートフォンの普及により、
・両替レート
・クレジットカード決済時の為替
・手数料の違い
を比較する人が増えました。
「クレジットカード決済の方がレートが良い」という認識も、この頃から広まります。
LCC・個人旅行の増加が支払い方法を変えた
LCCの普及や個人手配旅行の増加により、旅行者自身が支払い方法を選ぶ場面が大きく増えました。
パッケージ旅行のように日本でまとめて支払うのではなく、航空券・宿泊・現地移動・食事などをそれぞれ別々に支払う必要が出てきたためです。
特にLCCでは、預け荷物や座席指定などの追加料金をクレジットカードで支払うケースが多く、カード利用が前提となりました。
一方で、現地では交通機関や屋台など、現金が必要な場面も残っています。
このように、「カードが必要な場面」と「現金が必要な場面」が同じ旅の中で混在するようになり、複数の支払い手段を持つことが当たり前になっていきました。
2020年代|キャッシュレス・QR決済時代の海外旅行
タッチ決済・QR決済が使える国が急増
2020年代に入り、
・タッチ決済対応クレジットカード
・QRコード決済
が海外でも急速に広がりました。
都市部では、少額決済でも現金が不要なケースが増えています。
チップ文化や少額決済もキャッシュレス化
特にアメリカやカナダでは、
・レストランのチップ
・カフェやタクシーの支払い
もキャッシュレスで完結する場面が増えてきています。
「チップ=現金」という常識も、徐々に変わりつつあります。
現金を使わない旅行は本当に可能なのか?
一方で、屋台や地方都市などでは現金が必要な場面も依然として残っています。
一部の国・地域ではキャッシュレス旅行が可能になりつつありますが、完全に現金ゼロでの旅行は、まだリスクがあるのが現実です。
支払い方法の変化が「旅行費用」に与える影響
為替レートだけでなく、手数料もコストになる
近年は、為替レートそのものだけでなく、
・クレジットカードの海外手数料
・ATM利用手数料
・現地独自の決済手数料
なども、旅行費用に大きく影響します。
支払い方法の選択が旅費を左右する理由
同じ金額を使っても、支払い方法の違いだけで数%以上の差が出ることも珍しくありません。
「何にいくら使うか」だけでなく、「どう支払うか」まで含めて考えることが重要になっています。
これから海外旅行をする人が考えるべき支払い戦略
現金・クレジットカード・ATMをどう組み合わせるべきか
これからの海外旅行では、
・クレジットカードを軸にする
・必要最低限の現金を持つ
・足りない分は現地ATMで補う
といった組み合わせ型の支払いが現実的です。
足りない分を現地ATMで引き出す方法は便利ですが、国や銀行によって手数料や注意点が異なります。
実際に海外ATMを使う際に必ず知っておきたいポイントは、
「海外ATMで現金を引き出すときの注意点は?手数料・為替で損しない5つのポイント」で詳しく解説しています。
国や地域によって最適解は違う
キャッシュレスが進んでいる国もあれば、現金が欠かせない国もあります。
行き先に合わせて、支払い方法を選ぶことが大切です。
実際にどの国で、どの支払い方法がベストなのかは、
「海外旅行ではどの支払い方法がベスト?国別に見る現金・クレジットカード・キャッシュレス比較」で詳しく解説しています。
まとめ|海外旅行の支払い方法は「選び方」が重要な時代へ
この20年で、海外旅行の支払い方法は
現金中心 → クレジットカード → キャッシュレス併用へと大きく変化してきました。
支払い手段が増えた今だからこそ、どの方法をどう使うかが、旅費や快適さに直結します。
これから海外旅行をする際は、「何にいくら使うか」だけでなく、
「どう支払うか」まで含めて旅の計画を立てることが、無駄な出費やトラブルを防ぐコツと言えるでしょう。